仮説検証サイクルは、無限に回せるか?


私は「トルネード式仮説検証」を提唱しています。簡単にまとめると…

(1) まず「あるべき姿」を決め、「現状」を把握する
(2) 両者のギャップを「解決すべき問題」として決める
(3) この「解決すべき問題」を、仮説検証をトルネード(竜巻)のように回して学びを積み重ねて成長することで解決し、「あるべき姿」を実現していく

仮説検証サイクルを1回回し、新しい仮説を立てると、1段進化しています。
さらに1回回すと、2段進化しています。
このように仮説検証サイクルの本質は、学びの蓄積です。
ですから仮説検証サイクルを沢山回し、学びを積み重ねることが大切です。

一方で、人が持つ時間は有限です。
仮説検証サイクル1回の期間は、人や状況によって違います。
1日、1週間、1ヶ月、色々とあるでしょう。

私が日本IBMで人材育成責任者だった時は、予算が3ヶ月毎だったので、人材育成プログラムの仮説検証サイクルを3ヶ月で回し、効果を検証しながら、予算を取り、成果を挙げていきました。すべての人材育成プログラムについて検証するので、3ヶ月毎でもあまりノンビリできません。

仮に3ヶ月毎に仮説検証サイクルを行うとしたら、10年間で40回回せることになります。
多いような、少ないような感じですね。

もっと短いサイクルで回す人もいるでしょうし、あるいはもっと長めのスパンで回す人もいるでしょう。

いずれにしても重要なことは、「仮説検証サイクルは、無限に回すことができない」という当たり前の事実です。

かけがえのない限られた時間。
有効に使っていきたいものです。

 

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