マーケティングの世界的権威、フィリップ・コトラー氏の日本への提言


2013/7/28の日本経済新聞に、マーケティングの世界的権威であるフィリップ・コトラー氏のインタビューが掲載されています。

コトラー氏は御年82歳。ますます元気の様子で何よりです。

インタビューの中で、次のようなやり取りがありました。

—(以下、引用)—

ー なぜ、日本はCMO(最高マーケティング責任者)にふさわしい人材が育ちにくいのでしょうか?

「(経営トップが)マーケティングによって製品や組織を変えることができることを認識していないからです。違いを打ち出せるはずなのに、そのことがわかっていません。マーケティングをサービス機能やコミュニケーションの手段とだけ捉え、企業が目指すべき重要な役割を担えることを気づいていないのです」

—(以上、引用)—

 

実感します。

確かにマーケティングは、人によって捉え方が千差万別のです。

しかし「マーケティングはとても重要だ。自分はマーケティングの専門家だ」と言っているリーダーが、実際にはマーケティングをプロモーションの一手段としてしか捉えていないこともまた、よく見かけます。

 

本記事は他にも様々な示唆に富んでいます。

・日本は4Pの理解が進んでおらず、マーケティングそのもののステータスが低い
・顧客増が大切。新興国への取り組みがカギ。
・自社について顧客が頼るくらいの関係を築くことが大切
・SNSは新たな人にメッセージを届けられる
・ビッグデータで、市場調査がサンプル(標本)からすべての人に広がり掘り下げることが可能になった

また来日中、たっての希望でJR東京駅の駅ナカを視察され、「世界中の鉄道事業者が参考にすべきだ」と感想を語ったそうです。

本記事は、じっくり読み込むと様々な洞察が得られるのではないかと思います。