「ひずみは、必ず解消される」ことを理解すると、色々なことが見えてくる


未来を予測することは、困難です。しかし予見する方法があります。

それは、「ひずみ」を見極めること。

「ひずみ?」と思われるかもしれませんね。

 

出光興産相談役の天坊昭彦さんが経理部国際金融課長に就任した後、為替の世界で有名なバンカー2人に教えを請いに行った時の様子を日経ビジネス2015.01.12号の記事「経済教室 2015年の潮流を読む 第1回 原油・為替を注視せよ」で書いておられます。

—(以下、引用)—

「為替を見る時に一番大切なことは何か」と問う私に対して、2人は「短期的な動きに惑わされず大局観を持って本質を見極めること」「そのためには歴史を学ぶことが重要」と答えました。……どこかに大きなひずみがたまると、必ずそれを解消する方向に変化が起きるので、その兆しを見逃さないことが大事だと教わったのです。

—(以上、引用)—

これは、為替に限らず、多くのケースに当てはまる金言です。

大きなところではリーマンショックや不動産バブル、身近なところでは職場の人間関係や取引先とのビジネスなど、自分が違和感を覚えるような「ひずみの兆し」を感じて、それを見定めれば、歪み解消の変化がどのように起こるのかが予想できます。

 

変化がますます急激になっている世の中です。

「ひずみは、必ず解消される」ということを理解し、もし違和感を覚えたら、「どこかにひずみの兆しが生じているか」を常に意識して考えるようにすると、流れを見極め、考えを半歩深めることができるようになるのではないでしょうか?