「永井さんの本を読んで『顧客中心主義』『問題解決手法』『仮説思考の考え方』はよくわかりました。しかし実務ではどのように実践すればいいのでしょうか?」
このような問い合わせをいただくようになりました。
本でお伝えできる知識はあくまで「形式知」。言葉にできない経験に基づく知恵(「暗黙知」)をお伝えするには、本だけでは限界があるのです。
答えのヒントはすべてビジネスの現場にあります。
そのことを一番わかっているのはビジネスの現場を預かる管理職の方々です。
そこで各企業様の状況にあわせて、現場の管理職の方々を対象にした研修を実施しています。
私はグローバル企業で、事業戦略に10年以上携わった後、スキル開発責任者を務めました。事業戦略に基づいたスキル開発戦略を作って展開することで、社員のビジネス力向上を図り、ビジネス拡大を実現してきました。
この経験を活かして、研修とワークショップを組み合わせたプログラムをご提供します。
【お客様事例】UCCホールディングス株式会社様
(UCCホールディング様のご好意により、ご紹介しています)お客様へ"Good Coffee Smile"を提供することを企業理念とするUCCホールディングス様では、企業理念およびUCCグループ基本戦略に基づき、顧客視点に立った戦略思考ができる次世代リーダー育成が急務である、とお考えになっておられました。
そこでUCCホールディングス様のご依頼に基づき、 「UCCグループにしか出来ないお客様の価値創出ワークショップ」を企画・実施させていただきました。
社内公募により応募した管理職22名が、土曜日の午後、隔週で4回集まり、講義とワークショップを実施しました。受講された皆様は、毎回課題図書を読み込み事前課題に取り組まれました。
ワークショップ終了後、各チームにより、CEOをはじめとする経営陣に報告会が行われました。
当研修の責任者である取締役副社長・河本篤様と、研修に参加された管理職の皆様にご意見を伺ってみました。
お客様責任者とのインタビュー:取締役副社長 河本篤様
1.今回の研修実施を検討された背景と御社の課題をお聞かせ下さい。UCCグループの企業理念・戦略・行動規範の考え方のベースは「顧客主義」です。しかし、グループ内で顧客視点に立った行動が徹底されているのかどうか疑問があります。そのため、こうした問題を論理的に解決する思考を持ち、「顧客主義」を具体的なアクションプランに落とし込めるリーダーの育成が必要であるとの認識から、この教育について永井さんに相談し、今回の研修が実現しました。
2.研修をご依頼いただいた理由をお聞かせ下さい。
永井さんの著書『100円のコーラを1000円で売る方法』・『100円のコーラを1000円で売る方法2』には今後、企業が市場競争を勝ち抜くために有効なマーケティング戦略の数々が、シンプル且つ分かり易く明記されています。従って弊社の社員が自社の競争戦略を理解するうえで、この2冊は最善の教科書とも言えるものです。そのため著者である永井さんに講師をお願い致しました。
3.他研修と比べて、当研修ならではの価値は何でしょうか?
今回の研修は、受講希望者を公募する自主性を重視した研修であったことに大きな価値があったと思っています。
「隔週土曜日午後の合計4回全てに必ず主体的に参加し発言すること」、「6冊の課題書籍等を事前に必ず読むこと」、「自ら経営陣に提案する意思を持つ」などの6つの厳しいコミットメントが守れることが今回の研修の参加の前提であり、こうしたコミットメントを成し遂げる強い意思と意欲を持ったメンバーが集まり、個々の現場の課題を共有し、研鑽し合ったことに大きな意味があったと思います。
4.今回の研修の成果について、どのように評価されますか?
主体的な研修参加によって、仮設・論点の思考プロセスを踏みながら、課題解決に向けて積極的に考え、その成果を提言にまとめたことは、リーダー層の意識・行動改革並びに人材の育成に役立つものと評価しています。
5.今後、本研修の成果をどのようにビジネスに活かしていくご予定でしょうか?
今回の研修で学んだ問題解決思考を各人が現場で率先し、問題解決思考のプロセスを日常の業務中に習慣付けて行くことが重要だと考えています。今後、永井さんにもご相談しながらこれからの展開を検討していきたいと思っています。
研修に参加された管理職の皆様の声
■PDCAサイクルを回す手法(仮説・検証)、論点思考等、まさに我々が求められているスピードと判断の正確さにつながると感じました。今後、日々の業務の優先順位づけを行い、仮説立案も経験・回数を重ねることにより精度を上げていきます。研修では、ポイントポイントで非常にためになる言葉や事例がありました。ありがとうございました。■参画にあたってテーマとしていた「成功体験の否定」「網羅思考」から「論点思考」に変えるべく、課題図書を通じて学ぶことが出来た。今後業務に活かしたい。現在たずさわる海外事業強化に向け、人材育成、戦略策定を実行し、強いチームにしていきたい。加えて、自部門のみならず横の連動を強化していきたい。
■他部門・グループ会社の人達と知り合い、話し合いができ、他グループの状況を改めて認識できたのはとてもよかった。なぜを5回繰返し行う事によって事の本質を見出すことで、まずは自部門・自部署での業務の意味をブレイクダウンしていきたい。
■多忙な業務に流されている自分を再発見できました。学んだ事は今後のマネジメントに非常に有効と考えます。大変勉強になりました。またこの様な研修の機会をつくって下さい。
■非常にソフトで押し付けをされない講義は楽しく受講できました。マーケ開発部門の担当として、モノ→コトと言えども「モノ」製品の重要性(期待)を参加された現場管理職の方々は感じられ、不満にも思っていることは真摯に受け止めたいと思います。
■自分なりに考えて実行してきたことが、ワークショップの講義あるいは本を通じて整理が出来ました。やってきたことで足りない部分、さらに高度な部分を学べたこと、グループ間でコミュニケーションを深められたことも良かったと思います。
■1回ごとにテーマや課題があり、ステップをふんでプロセスが勉強できた事がよかった。また「忙しいから」は理由にならない事を永井さんの行動から学びました。
■講義内容が理解度が深まるように順番になっており、また、グループワーク・発表と体験も多く、最後に資料完成と成果も残り有意義でした。論点思考・仮説思考の意識を常に持って、PDCAを回し、部下の育成に努めていきます。
■予想したよりも非常に内容が濃く、取り入れられる内容でした。グループ各社の各々と議論ができ、一人で悩んだり考えたりする時の何倍も身になったと思います。2013年方針を作る時に、学んだことを取り入れながら作りました。
当研修の進め方
現場を預かるリーダーの問題分析力と戦略構築力は、企業の業績を左右します。
この点が、管理職研修が通常の社員研修とは大きく異なる点です。
管理職研修を成功させ、企業の業績向上につなげるためには、最初に御社における現状の経営課題を把握することが必要です。そして御社と密接なパートナーシップを組み、密接に協業しながら企画・推進していくことが不可欠になります。
そこで当研修では、最初に御社とともに経営課題、経営戦略、現在の状況と課題の深堀りを行い、研修企画を立案します。そして経営陣のご同意をいただいた上で研修を実施します。なお受講される管理職の方々には、参加にあたって強いコミットメントをお願いしております。
以下は進め方の一例です。ご参照ください。(企業様の状況にあわせて適宜修正します)
項目 | 内容 |
1.研修ご責任者とのお話し合い | 御社の経営理念・企業戦略と現状の課題、その中で今回の管理職研修の位置づけについて、管理職研修責任者の方とディスカッションさせていただきます |
2.資料のご提供 | 上記結果に基づいて、必要な御社資料をご提供いただきます |
3.研修企画書の作成 | 管理職研修責任者と一緒に、御社向けの研修企画書を作成します (企画書作成の費用は、別途見積もりになります) |
4.研修企画検討と方針決定 | 経営陣にも参画いただき、御社社内で研修企画の検討をいただき、方針を決定いただきます |
5.研修の告知 | 御社社内で、受講対象者に対して研修を告知いただきます |
6.受講者の確定 | 受講にあたって強いコミットメントをいただいた管理職を選抜・確定いただきます。下記は例です。 (1) 「自らが主体となって会社を変えたい」という強い意志を持つ (2) 研修には全て参加する (3) 毎回与えられる事前課題を必ず実施する (4) ワークショップには主体的に参加し積極的に発言する (5) 自ら経営陣に提案する意志を持つ (6) 学んだことを、日々の自分のチームにおいて実践する |
7.事前課題の実施 | 研修参加者に、事前課題を実施いただきます |
8.研修の実施 | 研修を実施します。(例:隔週土曜日午後、計4回) 毎回事前課題があります。毎回の受講前に提出いただきます |
9.経営陣への研修成果報告会 | 御社社内で、経営陣に対して研修参加者より研修成果を報告いただきます (御社の管理職研修責任者により実施) |