永井孝尚ブログ

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自社商品しか知らずに、顧客目線に立てるのか?

自社商品やサービスを愛用している人は、とても多くいます。
愛社精神の表れであり、誠に結構なことです。

しかし中には、こんなマーケティング部長もいます。

「私は自分の会社以外のお菓子は絶対食べないんです。だって当社が1番いいから。皆さんも、ウチのお菓子を食べて下さいね」

お客様は、自社商品以外に数多くの他社製品も選んでいます。
そもそもマーケティング部長は、市場全体を俯瞰する立場。
社内で最も顧客視点を求められます。

しかし自社商品しか知らずに、リアルな顧客視点を持てるのでしょうか?

トヨタの設計エンジニアは、トヨタ車ではなく他社の車に乗っています。
他社の車にも、いい点は沢山あります。そこから学べることも多いからです。

なんとトップの豊田章雄社長自身が、スバル・インプレッサに乗ってかっ飛ばしている動画もあります。トヨタ広報も関わっています。

確かに愛社精神も大切。

同時に顧客目線を持ち続けるためにも、時にはライバルの商品も知ることが必要だと思います。

 

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夜学永井塾・第6回「新規事業③:ブルーオーシャン戦略」を行いました

10月16日(水)に、第6回の夜学・永井塾を行いました。
テーマは「新規事業③:ブルーオーシャン戦略」でした。

夜学・永井塾の「新規事業開発・3回シリーズ」最終回です。

いまや一般用語になった感がある「ブルーオーシャン」「レッドオーシャン」。
しかし意外とちゃんと理解していない人も多いのもまた、現実です。

そこで下記の原書を教材にブルーオーシャン戦略の考え方を学びました。

「[新版]ブルー・オーシャン戦略」(チャン・キム/レネ・モボルニュ著)
「ブルーオーシャンシフト」(チャン・キム/レネ・モボルニュ著)

ミニワークショップも二つ行いました。

まず、QBハウスを事例にして、ブルーオーシャン戦略のカギとなる価値曲線を実際に描いてみる。

価値曲線は本を読むとすぐに描けそうですが、実際に描こうとするとなかなか描けません。そこでポイントをご説明した上で、実際に価値曲線を描いていただき、答え合わせをしました。

さらに自社事業を取り上げ、ブルーオーシャン戦略の出発点である「非顧客層」が誰か、その非顧客層を選ぶかを考えてみる。

実はブルーオーシャン戦略は「非顧客第一主義」。この見極めがとても大事なのです。

 

次回は11月20日(水)、テーマは「ブランド戦略と価格戦略」です。

参加希望の方は、こちらからどうぞ→ https://night-nagaijuku-05.peatix.com/

 

2019-10-18 | カテゴリー : night-nagaijuku | 投稿者 : takahisanagaicom

究極のマーケット・インは、究極のプロダクト・アウト

よくこう言われます。

プロダクト・アウトはダメだ。
これからは、マーケット・インで考えなければいけない。

確かに作り手の思い込みで、顧客視点がまったくない商品やサービスは、なかなか売れません。

一方で、スティーブ・ジョブスはユーザーの話を一切聞かないことで有名でした。

「ジョブスはユーザーの声を聞かなかった。
でもアップル製品はものすごく売れている。
だからプロダクト・アウトでいいんだ」

時々、こう言う人もおられます。

しかしジョブスは、自分自身が一番厳しいアップルユーザーでした。
自社のエンジニアやデザイナーに、厳しい注文を出し続けました。
そして細かいところに手が届くクールな製品を生み出してきました。

ジョブスは、成功するプロダクト・アウトのお手本です。
ユーザーの話を一切聞かない究極のプロダクト・アウト。
一方で究極のマーケット・インでもあるのです。
だからアップル製品が愛されるのです。

売れる商品を作るためには、顧客を観察し、顧客の痛みを理解することです。
観察の対象は相手に限りません。自分自身の観察でも、痛みはわかります。

10分で散髪できるQBハウスも、創業者が髪を切っているときに、

「そもそもなんで髪をカットするだけで1時間も必要なんだ?」

…と、自分自身で気がついたことがきっかけで、生まれました。

自分が、顧客になりきる。
そして自分自身の痛みを解決する商品やサービスを作る。
これが究極のプロダクト・アウトであり、同時に
究極のマーケット・インでもあるのです。

「プロダクトアウトでいい」という方は、本当にご自身が顧客になり切っているかを問いかけてみるのは意味があることだと思います。

 

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「何やるか」の前に、「何故やるか?」

 

私は仕事柄、数多くの様々な企画書を拝読する機会があります。

会社員時代は、他の企画担当者が作成したマーケティング戦略企画書や事業企画書。
独立後は、新商品企画書や、事業計画書。

いつも感じることがあります。
「何をやるか」を詳細に書いた企画書はとても多く目にします。
しかし「何が変わるか」がサッパリわからない企画が、実に多いのです。

たとえば、会社員時代であれば、こんな感じです。

同僚「とりあえず企画を考えた。コレやってアレやるんだよ」
永井「この企画ってさ、何がどう変わるの?」
「え?考えたことないなぁ。だって企画だからさ。まずはやってみないと」
「ええと。そもそも何のタメにやるの?」
「部の方針だしさ。そもそもやることに意味があるんだ」
「どんな意味があるの?」
「だから方針なんだよ。だから、やるしかないでしょ」
「じゃぁ、何を変えるのが目標なの?」
「だから、やることに意味が…(面倒だな〜。聞かなきゃよかった…)」

かくして私は、結構嫌われていました。(笑)

そもそも企画の目的は、何かを変えることです。たとえば、

「不便な状態」を、「便利な状態」に変える
「困った状況」を、「快適な状況」に変える

その出発点は、

その企画では、何を解決するのか

つまり

「何故やるか?」

です。

そもそも何故やるかが明確でない企画は、何も問題を解決できません。
そんな企画は、ヒトモノカネの浪費です。
あえて企画を立ち上げないという選択肢がよい時もあるのです。

まず「なぜその企画をやるのか?」を考えたいですね。

 

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朝活・永井塾 第32回「最新キャズム理論」を行いました

今朝は第32回朝活勉強会「永井塾」。テーマは「最新キャズム理論」でした。

新商品は、最初に目新しさに注目する人たちが買った後は、なかなか売れないことが多いもの。これを説明するのが「キャズム理論」です。
ジェフリー・ムーアが1991年に「キャズム理論」を提唱してから28年が経ち、キャズム理論は進化しています。

最新キャズム理論は、新商品を市場に浸透させるための方法論として、大きく進化しています。
次の3ステップに応えながら、自社の新事業が市場でどのような状況にあり、どこに焦点を絞り、どのように支配していくかを考えていきます。

ステップ1:“Where?” 今、自社商品は技術市場モデル(TMM: Technology Market Model)のどこにいるか?
ステップ2:“Which?” どこにフォーカスするか?
ステップ3:“How?” ビジネスを刈り取るためにどうするか?

そこで今回の朝活・永井塾では、下記の本をテキストにしてキャズム理論の基本的な考え方を紹介した後に、最新キャズム理論の活用方法を考えていきました。

「キャズム Ver.2」(ジェフリー・ムーア著)

今回の様子です。早朝からのご参加、感謝です。

次回の朝活勉強会「永井塾」は11月6日(水)。テーマは「ゲーム理論で勝つビジネス」です。
詳しくはメルマガでご案内していますので、参加希望の方はメルマガにご登録いただければ幸いです。ご参加をお待ちしております。