「お客様のために…」と「お客様の目線で…」は、正反対


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商品やサービスを開発する際に、こう考える人は多いのではないでしょうか?

「お客様のために、こんな商品を作ろう」
「お客様のために、こんなサービスを提供しよう」

しかし「お客様のために」と必死に頭を捻って考えてもお客様が買わずに、想いをこめて開発した商品・サービスが消え去ることもまた、多いのです。

 

必要なことは、常に「お客様の目線で」考え続け、実践すること。

「お客様のために」と「お客様の目線で」は、一見すると大きな違いがないように思えます。しかし実は正反対なのです。

 

「お客様のために」と考える場合、まずお客様のニーズを想定して、「こんな商品やサービスを提供すれば買ってくれるはずだ」と考えます。しかしながら、そんな商品を本当にお客様が買うのかをキチンと検証しているケースは、意外と少ないのが実態です。

そして商品を販売し始めても、なかなか売れないことが多いのです。

 

「お客様の目線で」考える場合、「そもそもどんな商品やサービスを提供すれば、お客様のお役に立てるのだろうか?」と考えます。リアルなお客様ニーズを起点に考えるので、最初からニーズをキッチリと押さえています。その上で、そのお客様ニーズを満たす商品を作っていきます。

そして商品を販売し始めると、それを待ち望んでいたお客様が買ってくれるのです。

 

「お客様のために」は、お客様を上から目線で見ている。
「お客様の目線で」は、お客様と同じ位置でお客様を見ている。
そんなイメージです。

 

現実には「こんな商品やサービスを作りたい」という強い想いが商品作りの原動力になることも、多いものです。その強い想いは、とても大切なことです。

しかし「こんな商品やサービスを作りたい」という強い想いは、仮説です。仮説は検証が必要です。その強い想いを、「お客様の目線」でキッチリ検証する必要があるのです。

そしてとても難しいのは、「お客様の言いなり」でもいけないということです。

 

私たちは、お客様ニーズに大して常に謙虚であり続け、その一方でお客様が言うことを鵜呑みにすることもせずに、常に「お客様の目線」で、お客様のニーズを観察し続ける姿勢を失わないようにしたいものです。

 

 

 

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