仕事でいい結果が出たときは、気持ちがいいものです。
いまの最高にいい状態を迎えているのは、それまで地道な努力を続けてきたからです。「自分を褒めてあげたい」と思うこともあるでしょうし、仲間とともに「ここまでよく頑張ってきたなぁ」とねぎらい合うこともあるでしょう。
しかし多くの場合、次に起こる問題は、そんな時に密やかに仕込まれています。
まず当初の危機感が、失われます。
「この調子で続けていけば、大丈夫」という慢心が生まれます。
そして皮肉なことに、成功体験が、新たな挑戦の障害になってしまうのです。
では、どうすればいいのでしょうか?
常に新しい問題を探し続けることです。
たとえいま、順風満帆であっても、必ず何らかの問題があります。
それは未解決の問題だったり、それまで気がつかなかった新たな課題だったり、あるいはこれまで未開拓だったビジネスチャンスかもしれません。あるいは、うまく言葉にできないけれども、何となく心にひっかかるある種の変化かもしれません。
「成功が生み出す慢心の罠」に陥らないためには、それらの新たな課題を常に貪欲に見つけ出し、謙虚に対処し続けることが必要なのです。
さらにチームで新たな問題に対してどのように取り組むのかを話し合うことです。新たな問題は、慢心したチームを引き締めてくれます。
新しい問題が、次の成長を生み出すのです。
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