「ライバルが現れた。どうしよう?」


講演で、こんなご質問をいただきました。

「『バリュープロポジションを作ろう』ということですけど、
 ライバルが参入して来たら、どうすればいいんでしょうか?」

まったくおっしゃる通りで、バリュープロポジションを作り、誰もいない市場でどんどん売れる状況になっているのを、ライバルは決して見逃してくれません。ですからある程度うまくいくと、ライバルは必ず登場してきます。

では、どうするか?

 

参入障壁があっても、ライバルは必ず現れます。
しかしライバルの登場は悪いことだけではありません。

ライバルが登場すると市場は大きくなります。
自分たちが市場シェアを維持していれば、市場が大きくなれば自分たちも成長できるので、それはいいことです。

 

たとえば「自動お掃除ロボット市場」を作ったのはアイロボット社のルンバ。市場シェア60%です。この市場には10社以上のライバルが参入し、消費者が「自動お掃除ロボットは便利だ」と認めた結果、市場は拡大しています。そしてルンバも性能を向上させ続けてシェアを維持し、成長しています。

 

問題はライバルにシェアを食われる場合。つまりライバルに負けている状態です。

なぜ負けるかというと、自分のバリュープロポジションの賞味期限が切れてしまっているからです。ビジネスには、必ず賞味期限があります。そして賞味期限は必ず切れます。

だから、常に新しいことに挑戦し続けることが、とても大切です。
常に新しいことをやり続けることです。
ただ新しいことをやると、失敗することも多いものです。
しかし失敗から学ぶことで、さらに進化が加速します。

 

そもそも、何もしないままではシェアは必ず食われてしまいます。

だからいずれにしても、常に新しい挑戦をし続けることで、新しいバリュープロポジションを作り続けて進化することが、必須なのです。

 

 

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