「なかなか売れないなぁ。じゃぁ、値下げしようか」
こう考える人は少なくありません。
確かに安く売って儲けている会社は、意外とたくさんあります。
たとえば、俺のフレンチ、ティム・ホー・ワン、ユニクロ、ニトリ。
しかし彼らは、安く売っても儲かるように、知恵を捻ってコストを徹底的に下げています。
たとえば俺のフレンチは、立ち食いフレンチでお客さんの滞在時間を減らして、お客さんが何回も入れ替わるようにすることで、お客さんの回転数を上げ、一方で原価率を徹底的に上げることで、薄利多売でも儲けるようにしています。
ティム・ホー・ワンは、安い価格で美味しい本格香港点心が食べられるように、スーパーで売っている食材を使い、レシピを徹底的に工夫しています。日比谷の店は、大行列です。
ユニクロやニトリはSPAモデルを実現することで、自社企画→製造→流通→小売販売を全部自社で行い、かつ店舗の数を増やして「規模の経済」「経験曲線」を追求して、低コストを実現しています。
安く売って儲けるのは、実は高等技術が必要です。安く売って儲けている会社は、そのために知恵を捻って、さらに努力を重ねています。
このような努力をせずに、「売れないから、値下げして売ろう」と考えて価格勝負をしても、長い目で見ればじり貧になるだけです。
価格をどのように考えていくべきなのか?
私たちは今一度、基本に立ち返って考えたいものです。
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