「どうしても他人のことが気になってしまうんです」


「自分は、どうしても他人のことばかり気になってしまうんです。永井さんっていつもマイペースですね。他人のこととか気にならないんですか?」

最近、こんなことを聞かれました。

実は私、20歳を過ぎるまでいつも他人のことばかりクヨクヨ考えていました。大学生時代、友人にこんなことを言われたこともあります。

「他人はお前のことなんて、そんなに考えてないからさ。気にしない方がいいよ」

そう言われても、私は「あの人が言ったのはこんな裏があるんじゃないか?」「この人はこう思っているんじゃないか?」と気になっていました。ですので、この質問をされた方のお気持ち、よくわかります。

しかし私は社会人になってからは、他人のことはあまり気にならなくなりました。 現在の私は、他人がどう思っているかはそれなりに気になりますが、ほとんど引きずらなくなりました。

恐らくそのきっかけは、社会人になってから急に「まずこれやって、次にあれやらなきゃ」というようにやるべきことが増えたからです。

「他人のことが気になる」という行動は、過去を振り返る行動です。
一方で「まずこれやって、次にあれやらなきゃ」というのは、未来を考える行動です。

「過去を振り返る」という行動自体は学びと改善の作業なので、必要なことです。しかし脳内のほとんどがこれで占められたり、他人のことばかり考えるようになると、これはこれで困りものですよね。

「どうしても他人のことが気になってしまう」という人は、感覚的な表現ですが、脳内の2/3以上が過去を振り返る作業で占められているのではないでしょうか? しかし今やるべきことは、すっかり忘れ去ってしまいがちです。

一方で「まずこれやって、次にあれやらなきゃ」という人は、脳内のほとんどが「今これをやろう」「次にあれをやろう」というように未来のことを考える作業で占められています。

自分の脳が集中する方向性を「過去」から「未来」に切り替えることが必要です。

そこでオススメは、毎朝「やるべきことリスト」を作ることです。
重要な順番でリストに書き出して、上から順番に片づける度に、見直すのです。

「あの人のことが気になる」と思ったら、すぐにそのリストを見れば「こんなことを考えているヒマはないぞ。いまはこれやらなきゃ」というようになります。

大事なことは、リストは必ず毎朝、書き出すことです。
書き出すことで、目と身体でやることをしっかり思い出すことができます。
そして書き出すうちに、「あれもある」「これもある」と芋づる式にやることが出てきます。

毎朝これをやっていれば、「他人のことをクヨクヨ考えるヒマなんてない」ということを毎朝、しっかりと自分に意識付けすることができます。

思い返せば、私は新入社員時代からこれを毎朝やっていました。この積み重ねで、いつの間にか他人のことをあまりクヨクヨ考えないようになったのだと思います。

ぜひお試しを。

 

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