考えに考え抜いて、立てた企画。自分としては自信作です。
さてこの企画、たとえ他の人から異論が出たとしても、徹底的にこだわり続けるべきなのでしょうか?
「自分の企画には頑固にこだわる」のは一見正しいように見えますが、必ずしもそうではないのです。
「戦略の戦略家」として世界的にも著名なリチャード・ルメルトは、著書「良い戦略、悪い戦略」で、このように述べています。
「良い戦略」のためには、最初の案は徹底的に破壊すること
多くの人は、最初に考えた案に固執してしまいます。
しかし最初の案で戦略を立ててしまうのは、「悪い戦略」の典型です。
最初の案に対して、事実を確かめて徹底的に見直し、弱点をあぶり出し、矛盾点を見つけて破壊することで、「良い戦略」が生まれてくるのです。戦略立案には「朝令暮改」が必要なのです。
自分の頭で考えた企画は、「自分の頭」という狭い世界で考えたものです。
それをより広い現実の世界で検証し、新たな発見を元に柔軟に修正し続けることで、「良い戦略」に育っていくのです。
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