多くの人のプレゼンを見てきました。
感覚的な話しですが、全体の8〜9割くらいの人が「プレゼン資料で、このポイントを改善するだけで、説得力が格段に上がるのになぁ」と感じることがあります。
それは、事実だけを述べていること。
たとえばプレゼンで、こんなチャートをよく見かけます。
でもこれだけの情報を見せられても、聴き手は「で?」なんですよね。
こんな事実を次々と列挙する話を延々と聞かされて終わり…というプレゼンも、たまにあります。確かに事実は大事なのですが、プレゼンで事実を伝えるだけでは、聴き手の時間をムダにしています。
プレゼンの目的は、聴き手を動かすこと。
聴き手が知りたいのは、「だから、要はナニ?」なのです。
このように資料を変えると、資料にメッセージが宿ります。(これは先週のコラムで紹介したGOの事例を、私がチャートに書き起こしたものです)
ポイントは、「この事実には、こんな意味がある。だから私はこうしたい」なのです。
聴き手がそのメッセージに共感すれば、聴き手は動きます。「聴き手を動かす」という目的を達成できるプレゼンとは、事実ではなく、インサイト(洞察)を伝えるプレゼンなのです。
そのためには、その事実を元に「これはどういう意味か?」→「自分はこの事実を元に、何をしたいのか?」を考えて、言葉にすることです。
あなたの今度のプレゼンに、インサイトはありますか?
今一度考えてみるだけでも、今度のプレゼンの説得力は、大きく変わってくると思います。
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