Tokyo Sweet Potato


真夏のヒートアイランド対策に、ビルの屋上にサツマイモを植える、という実験が行われました。

ITmediaの記事、「サツマイモが都会の暑さを救う? ビル屋上で効果確認」に詳しく紹介されています。一昨日(10/30)のNHKのニュースでも特集をしていました。

ここで使われているのは昔ながらのサツマイモですが、「水気耕栽培」という土を使わない栽培方法を使っています。栽培が簡単なサツマイモとこの技術が、「ヒートアイランド現象」という課題と結び付くことで、素晴らしいイノベーションの可能性を生み出しています。

屋根の表面温度は、剥き出しのコンクリートが55度に対し、サツマイモを植えた部分は28度になるとか。

ある期間のデータによれば、剥き出し部分は太陽からの正味エネルギーの90%が「顕熱」となって気温の上昇をもたらしたのに対して、サツマイモ栽培部分は太陽のエネルギーの80%をサツマイモで吸収したそうです。

また、100平方メートルの屋根でイモ約100キロを収穫できるそうです。

東京中のビルがこの対策を行うと、東京全体の夏の温度がかなり下がる上に、秋には東京23区産のサツマイモが大量に市場に出回ることになります。これって、結構面白そうですよネ。

技術的な大きな障壁はなさそうです。この技術を実装しやすいように出来れば、あとはどれだけ社会全体にこれを活用しようという空気が生まれるか、ですね。

環境に優しい面を表現したいいネーミングを考えると、一気に流行るかもしれませんね。