昨日のエントリー「何故、ヒット商品の寡占化が進んでいるのか?」で紹介した記事に掲載されたヒット商品上位ランキング50のうち、名前を聞いたこともないのが結構あることに気が付きました。私の場合、10個近くあります。
以前でしたら、上位50は誰もが知っている商品であることが多かったのではないでしょうか?
ITmediaの記事「小さくなるヒット、伸びるロングテール」で書かれている内容も、同じ視点のように思います。
つまり、ヒット商品を生むメーカーが寡占化している一方で、ヒット作そのものはロングテール化している、ということなのですね。
これは、市場の細分化が急速に進んでいることと表裏一体でもあると思います。つまり、個人の個別ニーズに応え続けた結果、商品やヒット作が細分化され、ヒット作も小さくなり、結果として、ロングテール化が急速に進んでいる、ということなのでしょう。
そう言えば、昭和の頃は、国民の老若男女誰もが口ずさめる歌謡曲というものがありました。
年末に行われる紅白歌合戦は、そんな背景があり、歌手たちが集まってその年の流行った歌を歌い、家族はお茶の間に集まって今年1年をふり返り、1年を締め括るという意味合いもあったのではないかと思います。しかし、そのような曲に、いま、あまり出会うことがなくなってるような気もします。
紅白出場歌手を見ても、初出場の歌手はほとんど知らない歌手です。(さすがに今井美樹や徳永英明は分かりますが)
ただ、これは単に私がオジサンになった、というだけのことなのかもしれませんネ。