大変遅ればせながら、村上龍「半島を出よ」を読んでいます。
2005年3月発売ですから、もう2年半前に出た本です。
ご存知の方も多いと思いますが、2010年、日本が経済的に破綻し、消費税率は17.5%に達し、経済的地位は下落、日米・日中関係は悪化して日本が国際社会で孤立し、北朝鮮と米国が急接近する中で、北朝鮮の特殊部隊が福岡に上陸し制圧する、という話です。
当時、日本の経済破綻は別としても、世界から完全に孤立していた北朝鮮と米国が接近することはないのではないか、というのが、多くの人達の認識でした。
しかし先月、「フラット化する北朝鮮」で書いたように、今や北朝鮮が世界経済の中に組み込まれようとしています。
さらに今週、「NYフィル、2008年2月に北朝鮮・ピョンヤンで初公演を行うことを正式発表」というニュースもありました。
平壌で北朝鮮の敵国であるアメリカ国歌も演奏され、北朝鮮国内で放送されるとのこと。
我々が好むと好まざるとに関わらず、グローバル社会では、フラット化が世界すみずみにまで急速に進展していることを実感します。