タスク・チーム推進で考えるべきことを連載しています。
最後に書いてから3週間が過ぎてしまいましたが、まず前回のおさらいです。
タスクが解決すべき問題と目的の明文化した後に行うべきことは、
1.そのゴールとなるアウトプットを出す時期をセットする
2.そのアウトプットを出すまでのスケジュールを設定する
3.加えてロジスティックスも決めておく。(具体的には、定例会議の頻度、情報交換の方法、マネージメントへの進捗報告の方法、等)
4.これらは1枚か2枚程度の資料にまとめ、キックオフ会議で説明するとともに、情報共有DBに登録し、新規メンバーも見ることが出来るようにする
その次に行うべき仕事は何でしょうか?
それは参加部門の定義とタスクメンバーの選出です。
ここでも、最初に考えた解決すべき問題と目的が出発点になります。
解決すべき問題と目的が明確になっていれば、どの部門がタスクチームに参加すべきかが把握出来ます。
その組織のリーダーに個別にタスクの目的を説明し、賛同を得て、参加メンバーをノミネーションしていただき、メンバーを確定します。この際、タスクの進め方についてアドバイスを得ることは、その後のタスクを進める上で非常に有効です。タスクを成功させるコツは、出来る限り多くの人の知恵を集める(衆知を結集する)ことだからです。
また、この場合、各メンバーにどのような役割を期待し、どのような仕事を行っていただくかも明確にしておくことが重要です。
例えば、お客様のことがよく分かっている人、問題特定が得意な人、調整が得意な人、アイディアが豊富な人、技術に優れている人、人を動かせる人、等、人によって得意分野は異なります。予めメンバーに求める役割を明確にすることで、タスクがより効果的に運営できます。
ここで考慮点があります。
メンバーは、「たまたま時間が空いている人」ではなく、「各部門を代表できる人」に参加してもらうことです。
往々にして、タスクの重要性についてしっかりと認識を得られない場合、「たまたま時間が空いている人」がメンバーに任命されることが少なくありません。しかし、このような方が必ずしもタスクメンバーとしての適正あるわけではありません。
組織として重要なタスクの場合、本来は部門長がタスクメンバーになることが望ましいことが多いのですが、できればそれに準ずる人を任命していただきたいところです。
関連リンク:
■タスク・チームのススメ(1):タスク・チームって何?
■タスク・チームのススメ(2):タスク・チームはどのように立ち上げるのか?
■タスク・チームのススメ(3):リーダーを決める
■タスク・チームのススメ(4):タスクの問題と目的の定義
■タスク・チームのススメ(5):運営方法を決める