魚のいないところでは、魚は釣れない


釣り糸を垂れるなら、魚がいそうなところで垂れるべきですよね。

考えてみると当り前のことです。当り前のことなんですけどね。

私は釣りはしないので、釣りをする人の気持ちは実はよく分かっていませんが、

・あの木の下が好きだから、何が何でも釣り糸を垂れよう

とか、

・ここは浅瀬で魚がいないけど、この浅瀬が好きだから釣り糸を垂れよう

なんて思う人は、あまりいないのではないでしょうか?

目的は魚を釣ることなのですから。

 

しかし、マーケティングでは不思議と、その場所に魚がいるかどうか(=その市場に顧客がいるかどうか)、よりも、その場所が好きかどうか(=その市場(あるいは製品や技術)そのものが好きかどうか)で、好きな場所で釣り糸を垂れる人が多いような気がします。

もちろん、私もそんな罠にはまりがちなので、自戒を込めてです。

 

釣りをされる方の中には、「魚が釣れるかどうかに関わらず、その場所で釣り糸を垂れて、時間を過したい」という方もおられると思いますし、そのような釣りのスタイルは必ずしも否定するべきではないと思います。

ビジネスでも、「その市場に顧客がいるかどうかなんて関係ない。単に好きだからやっている」という人がいるかもしれません。

それが。個人が趣味の延長として行っているのであれば、よいと思います。

しかし、多くの人達の貴重な時間を使い、ビジネスで収益を上げて、その収益でさらに継続的に社会貢献することを期待されている企業としては、あるべき姿ではないようにも思います。

釣りをするのであれば、魚がいるところで釣り糸を垂れたいですね。

 

 

魚のいないところでは、魚は釣れない」への2件のフィードバック

  1. 最近は、魚のいないところ(棲息できないところ)とブルーオーシャン戦略を間違えることが多いので要注意ですね。

  2. そうですね。
    魚が多いのに誰も気づいていない(あるいはreachできていない)ところがブルーオーシャンですね。

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