今後の日本では、恐らく従来は考えられなかった様々なことを決定していくことが求められます。
従来は当り前だったことも、根本的に見直していくことが必要になってきます。
しかし、今までやってきたことを根本的に見直す状況になると、必ず「前はこう言っていたではないか。話の筋が違う」という強い意見が出てきます。
確かに「話の筋が違う」ということを強く言われると、誰も反対できなくなってしまいます。
しかし、最初から全ての要因が見えるということはなかなかありませんし、また、判断が完璧なこともありません。
だからといって一歩を踏み出せなければ、何も始まりません。
だから、最初はまずやってみる。
そして、結果を見て、柔軟に修正することが必要なのではないでしょうか?
しかし、「前はこう言っていたではないか。話が違う」という人にも、当然言い分があります。
「前こう言っていた」時に、「将来変えるなんて話、聞いていない」ということなのでしょう。
だから今後は、最初に意志決定をする段階で、「当面はこれで進めるが、結果を見て柔軟に変えていく」ということについて、コンセンサスを得ておくことが必要なのでしょう。
このようにコンセンサスを得ておけば、「話が違うじゃないか」という意見に対して、「最初に、柔軟に変えていくことは合意済」と言えるようになります。
ちなみに、以前『緻密な計画よりも、大雑把な計画の方がうまくいくらしい』で書きましたように、米国では「当面はこれで進めるが、結果を見て柔軟に変えていく」ということは、社会的にコンセンサスが得られているようです。