内田和成著「プロの知的生産術」を読了しました。
著者の内田先生はボストン・コンサルティング・グループ日本代表を務められ、現在は早稲田大学ビジネススクール教授を務めておられます。
内田先生の知的仕事術が満載ですが、特に「なるほど」と思ったのが、下記の部分。
—-(以下、p.68から引用)—-
情報術を扱った雑誌や書籍は、探してみると結構多い。……
だが、そうした特集で求められているものの多くは、「仕事」ではなく「作業」に過ぎないのではないか、と思うのだ。
(中略)
いろいろな考え方があると思うが、私の定義では、「ある目的を達成すること」が仕事であり、「その目的を達成するための手段」が作業と言うことになる。
—(以上、引用)—-
内田先生は、仕事の例として「新規事業立ち上げ」や「問題点解決」、作業の例として「情報収集」「ミーティング」「企画書作り」を挙げておられます。
戦略(「早期講話の実現」)=仕事、戦術(「xxxの占拠」)=作業、とたとえてみても分かりやすいかもしれませんね。
自分が時間をかけて行っているのは、仕事なのか?作業なのか?改めて考えたいですね。
本書では、内田先生が「ガジェット好き」という意外な面も出ています。
実際、「コンサルタントとして成功しなかったら、ステーショナリー(文房具)評論家になろうと本気で思っていたことがあるくらいだ」とおっしゃっています。
本書のコラムでは、トップコンサルタントの内田先生が知的作業で実際に使っているいろいろな優れ物グッズが出てきます。ガジェット好きの方も、一読の価値があるかも。
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