夏休みということもあって、2012/8/20に久しぶりにNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見ました。
今回は駅弁販売・営業所長の三浦由紀江さんでした。→番組のサイト
とても共感したのが「現場が一番分かっている」というところ。
三浦さんは、パートやアルバイトの販売員さんの声に耳を傾けることを大切にしています。そして駅弁の日々の発注を彼らに任せています。客の好みや売れ筋を肌で理解しているのは現場の人たちだからです。以前は事務所常駐の営業職社員が行っていましたが、現場の人に切り換えたことで売れ残りは大幅減少、利益は向上し、モチベーションも向上、という結果になりました。
全体の戦略や方向性は現場では決められません。しかし日々のオペレーションを現場に権限を委譲して上手くいった例をよく聞きます。逆はあまり聞きません。
昨日もご紹介した「ダントツ経営」では、日本とアメリカの工場で、全く同じ図面のエンジンを全く同じ工場のレイアウトで作り始めた時のことが書かれています。最初はほとんど差はなかったのですが、….
—(以下、p.140から抜粋)—
….5年も経つと、ものすごい品質レベルの差が出てきます。
というのも、日本の工場では、日進月歩といいますか、日々「カイゼン」を重ね、5年も経つと、機械設備から現場の工員が使うひとつひとつの工具に至るまで、その様相が一変しているのです。ところが、アメリカの工場はほとんど変わっていませんでした。それが大きな差となって出てくるのです。
—(以上、抜粋)—
この創意工夫をする現場の強さこそ、日本の強さなのでしょう。