文章力に、その人のビジネス力が恐ろしい程あらわれる


ITproの記事「解雇する覚悟がなければ、採用してはいけません」で、エバーノートのCEOフィル・リービンさんが以下のように語っています。

—(以下、引用)—-

あまり他ではお話ししたことはないのですが、僕は社員を採用する際に簡単な作文のテストをしています。あるテーマについて、その人が仕事で使う言語を使って、文章を書いてもらいます。

(中略)

 なぜこんな課題を与えるかというと、作文は書き手の性格がとてもよく理解できるんです。表現力、説明力、意気込みなど、ほんの数段落の短い文章でも、長々と口頭で面接するより、僕の場合、はるかに正確に人物を把握できます。

 さらに大きいのが、文章を通じてコミュニケーション能力が分かることです。短い文章で、自分の考えを簡潔に相手に伝える。これが仕事の上では非常に大事になんですね。

—(以上、引用)—-

まったく同感です。

社内外を問わず面識のない方からメールをいただくことが多いのですが、最初のメールでその方の人物像と力量がかなり正確に把握できます。

その後の長いお付き合いで分かったその方の人物像は、メールでの第一印象とほとんど一致しています。

  

ビジネス力は、文章力に現れるのですよね。

逆に言えば、文章力を極めることが、ビジネス力に繋がると思います。

田坂広志著「プロフェッショナル進化論」では、次のような文章があります。

—(以下、引用)—

「文章を書くこと」とは、究極、「人間を磨くこと」であり、「人間力を身につけていくこと」であることを、知るべきであろう。

文章を書くとき、まず、自分の内面を見つめ、そこにある「自己顕示欲」「自己愛」「劣等感」「満たされぬ欲求」を静かに見つめることであろう。

「文章の力」とは、実は、その透徹した「エゴ・マネジメント」から生まれてくる。

—(以上、引用)—

自分の文章力を徹底的に強化することが、自己の内面を見直し、人間力を高め、ビジネス力を強化する王道であること。これは実感しています。

ですから文章を書くことは実は怖いことですし、ブログなどで不特定多数の方向けに文章を書くことは修練になるのだと思います。