時々、「永井さんは、仕事の傍ら、本の執筆や講演をしていますが、何か秘訣はあるのでしょうか?」と聞かれることがあります。
特別なことはやっていません。
まず最初に、おおまかな方向性を考えます。
例えば私は、「仕事の学びを抽象化して、本に書いたり、講演でお話して、社会にお返ししよう」と考えました。
実際、本に書いていることは、仕事で得られた経験を掘り下げて学んだことです。
そして最初の方向性が本当に正しいのか、実際にやってみた結果で検証していく。
例えば予め講演で考えた仮説はどんどん修正して育てています。それを本にも反映していく。
このようにして得られた学びは、実際に著作・講演・研修、さらには自分自身の仕事でも大いに役立っています。
それをひたすら繰り返す。
抽象化してまとめると、
1.方向性を決める
2.目の前にある課題を、着実に解決する
3.そこから学ぶ。場合によっては当初の方向性を修正する
そして、1−3をひたすら継続する。この繰り返しです。
このようにお答えすると、「当たり前のことですね」と言われます。
おっしゃるとおり「当たり前」のことなのですよね。
世の中、「誰も知らない、一発逆転のマジック」というものは存在しないと思います。
もしそんなことがあったら、皆、とっくにやっていますよね。
「当たり前のこと」を5年、10年、20年、コツコツと継続することで、すごく大きな差になっていきます。
山登りもそうですよね。1歩1歩は50-70cm程度の歩幅ですが、これが積み重なると、必ず数千メートルの山頂に到達します。
継続すると必ず蓄積されます。
私はブログを7年間、本の執筆を5年間続けていますが、これからも継続し続けていきたいと思います。