IT業界にいてよかったこと


今年6月までIT業界で30年間仕事をしてきましたが、改めて「IT業界にいてよかった」と思ったことがあります。

 

それは、ほとんど全業界と接点があり、各業界の業務について一通り学べたこと。

 

私は様々な製品を担当してきましたが、それらの製品は製造業界、金融業界、流通業界、通信業界、公益業界、メディア業界、サービス業界、医療製薬業界、官公庁等といった、全業界でお使いいただきました。

現代では、ITは社会で必須の業務インフラとなっていますが、これを実際のビジネスで活用するためには、各業界の業務に適合させることが必要です。

そこでお客様へのご提案や、ソリューション構築のために、それぞれの個別業界の状況やお客様の経営課題を理解することを重ねてきました。

そしてこのような経験を重ねていくと、どの業界についても一通り「土地勘」が養われていきます。

 

私は独立して、様々な業界のお客様から講演や研修のご依頼をいただくようになりました。

ご依頼を承る際には、必ず経営課題などをお伺いします。この時に、IT業界でやってきた経験がとても役に立っています。

将来の自分のキャリアとして、このような観点でIT業界を捉えてみても、いいかもしれませんね。