“How Google Works”を読了しました。
既に多くの方々が書評を書いておられる通り、Google社内の様々な優れた取り組みを紹介している良書です。
参考になった箇所を一つずつ挙げていくと、それこそ一つの解説書くらいのボリュームになってしまいますが、特に私が「なるほど」と思ったのは次の箇所です。
—(以下、引用)—-
劇的に優れたプロダクトを生み出すのに必要なのは巨大な組織ではなく、数えきれないほどの試行錯誤を繰り返すことだ。つまり成功やプロダクトの優位性を支えるのは、スピードなのだ。
………あらゆる企業はプロダクト開発プロセスのスピードと、プロダクトの質を高めることを最優先すべきだ。産業革命以来の業務プロセスは、リスクを抑え、失敗を避けることに重きを置きすぎていた。こうしたプロセスやそこから生まれた経営手法の支配する環境では、スマート・クリエイティブは息が詰まってしまう。
—(以上、引用)—
Googleに限らず、勢いがあり成長する企業には、スピードがあります。無駄なことは行っていません。もし無駄があればすぐに見直して無駄を省きます。
「無駄かどうか」を判断する一つの基準は、「その仕事は顧客に対する価値を生みだしているか?」。
もし生んでいなければ、即刻止める。そして、顧客に対する価値を生み出す仕事に集中し、そのスピードを徹底的に追求するのです。
また失敗を怖れず、失敗を「管理」します。大きな失敗にならないように、小さな失敗を繰り返して学びを蓄積することを重視します。
「自分の会社で、応用できることはないか?」と自問しながら本書を読むと、得られることが多いのではないかと思います。