ルンバのアイロボットCEO曰く、「日本の顧客を幸せにできれば、世界中の顧客を幸せにすることができる」


東洋経済オンラインに、こんな記事が掲載されています。

自動掃除機で独走状態、「ルンバ」強さの秘密
アイロボットCEOの描く「10年戦略」とは

本記事でアイロボットのコリン・アングルCEOは、次のようにおっしゃっています。

—(以下、引用)—

アングル氏は、「日本の顧客を幸せにできれば、世界中の顧客を幸せにすることができる」と言う。開発テストでは、畳の上をはだしで歩いて、細かい粒状のゴミが感じられないかをチェックした。

—(以上、引用)—

この考えで、新型「800シリーズ」は、日本で先行販売したそうです。

先日のブログでも書きましたように、我が家もルンバ870を購入しましたが、確かに旧型の577と比べて格段に能力が上がっています。

拙著「100円のコーラを1000円で売る方法3」では、「日本企業が成功するための解決策」として、与田誠に次のように語ってもらいました。

—(以下、p.28から引用)—

「(世界で一番レベルが高い日本の)ユーザーの要求に、個別にカスタマイズせずに標準品で対応して世界中に展開すること。意思決定のスピードを速めること。そして何よりも考えるだけでなく実行することです。」

—(以上、引用)—

これらは考え方や問題解決アプローチを変えることで出来ることです。

しかし、なかなか出来ないのが現実。クライアント様とお話ししていると、組織の問題が大きいように感じています。

逆に過去のしがらみがない新しいベンチャー企業では、このあたりはリーダーの考え方次第で、軽やかにクリアなさっているようです。

 

マーケティングの問題と、組織論は、かなり深いところで繋がっているのではないか、というのが、最近の実感です。