プロフェッショナルの世界では、「ギブ・バック」という考え方があります。
英語で書くと"give back."
英語そのものの意味は「戻す」という意味ですが、ここでは「与えていただいたモノをお返しする」というように考えると分かりやすいかもしれません。
私達が現在あるのは、私達だけの力によるものではありません。
古くは私達を育ててくれた両親のおかげですし、学校の先生や仲間、会社の上司・同僚・目標とする先輩等がいたからこそ、現在の自分があります。
これらの人達が、私達に様々なものを与えてくれたので、今の自分があります。
しかし残念ながら、私達はこれらの人達に、与えていただいたものをそのままお返しすることはできません。
では、何もできないか、というと、そんなことはありません。与えていただいたものを、後から進んでくる人達にお返しすることが、与えてくださった方々への恩返しになるのではないでしょうか?
プロフェッショナルの世界でも、全く同じです。
私達がプロフェッショナルとして一人前に育つことができたとしたら、それは、その道の先輩やプロフェッショナル・コミュニティ等のおかげです。
従って、プロフェッショナルとして後輩やコミュニティにお返しすることは、一人のプロフェッショナルとしての義務とも言えるでしょう。
これがgive backです。
Give backを行う根底には、損得勘定抜きに、プロフェッショナルとして、この世の中や自分の所属するコミュニティがよりよいものに進化するのを手助けしたい、という想いがあります。
このような想いは常に持ち続けたいものですね。