IBMのマーケティング・プロフェッショナル制度


私が勤務するIBMでは、職種別に「プロフェッショナル制度」があります。

1992年の経営危機の際、当時CEOだったガースナーが経営改革の一環で始めたもので、技術系、営業系、コンサルタント系、マーケティング系等の基本的なキャリアパスが世界共通で定義されています。

これは正式にはICP (IBM Certified Professional)という認定制度です。部下を持つマネージャーではありませんが、役員待遇までのキャリアパスが用意されています。

マーケティング系も複数のプロフェッショナル職種があり、私はマーケティング・マネージャーというプロフェッションです。

マーケティング・マネージャーの仕事は、担当する市場のマーケティング戦略の立案及び実施です。他のマーケティングのプロフェッショナルとしては、市場調査を専門とするプロフェッションや、マーケティング・コミュニケーションを専門とするプロフェッション等があります。

私がマーケティング・マネージャーになったのは、ちょうどマーケティング・チームにもプロフェッショナル制度が導入された頃でした。

他の営業系・技術系・コンサルタント系プロフェッションと比較すると、IBMの中では比較的若いプロフェッションですが、逆にだからこそ、今後の展開の自由度が高いとも言えます。

今後のIBMのマーケティング・プロフェッション制度がどうあるべきか、日々、同じマーケティング・プロフェッションの仲間と組織横断的に議論しながら、さらによいものにすべく発展中です。