2014/4/29に日本経済新聞に掲載された「私の課長時代」で、日本精工の大塚紀男社長が、後に会長になる当時の上司だった経理部長の関谷哲夫氏に、若手の頃に鍛えられたことを回想しておられます。
—(以下、引用)—
例えば資料を作って持っていくと「分析はわかった。おまえはどうすればいいと思うんだ」と突き返されました。徐々に『目的は何で、どんな問題があり、その原因は何で、解決にはどうすることが現実的か』を考える癖がつきました。『どうするか』がないと仕事は完結しない。私の考え方の基礎となっています。
—(以上、引用)—
目的は何で、
どんな問題があり、
その原因は何で、
解決にはどうすることが現実的か
これはまさに現在、私も常に自分自身に問いかけ、ビジネスの課題を考える場合にクライアント様と考えていることです。
しかしこのことを頭で知識として理解するだけでは使えません。実際に日々の仕事で考え抜き、実務を通してまさに「身につける」ことが必要です。
私の場合、マーケティングマネージャーとして自分が担当する事業分野の課題を考え抜いた際に、実務を通じてこの考え方が自然に身についてきました。
大塚社長も、若い頃からこのように常に考える癖を身につけ、実務で実践し続けたことで、僭越ながら、ご自身のビジネスパーソンとしての成長のスピードが格段に高まったのではないかと推察します。
常に考え続けたいことですね。