他社ブランドに依存する怖さと、自分自身のブランディングの大切さ:三陽商会・英バーバリー ライセンス契約終了の事例から


現代ビジネスで、下記記事が掲載されています。

バーバリーに逃げられた!名門・三陽商会の「苦悩と決断」売り上げの半分を失う……会社は大丈夫なのか

5月19日、三陽商会が、英バーバリー社と結んでいた『バーバリー・ロンドン』ブランドについて、約半世紀にわたるライセンス契約を2015年6月で終了すると発表した件に関する記事です。

三陽商会のバーバリー事業は、全社売上1000億円の半分を占めます。影響はかなり大きいと推察されます。

 

記事の中で「怖いなぁ」と思ったのは次の箇所です。

—(以下、引用)—

オリジナルブランドを一から育成するには、時間とカネが莫大にかかる。一方ですでに確立しているブランドにライセンス料を支払って商売をするのは、ブランドを買収するほどの巨額が必要ではないし、広告宣伝費をあまりかけずにヒットも飛ばせる。一度その「甘い汁」を吸ってしまうと抜け出せなくなるが、ライセンス元が「やめた」と言えばゲームセット。抵抗する術を持たずに、会社は足元から一気に崩れ落ちる。

—(以上、引用)—

本記事では、他社事例を挙げています。

■1998年、デサント独アディダス社からの28年間の提携を解消される。
→全社売上1000億円のうち400億円を失う。社員3割の希望退職募集、倒産の危機。15年かかって提携解消前の水準に戻す

■1997年、鐘紡仏クリスチャン・ディオールとの33年間の提携関係を解消される。
→ファッション事業売上700億円のうち300億円を失う

 

一方で、三陽商会がライセンス製造してきたバーバリー商品は東北の工場で作られており、「バーバリーブランドがなくても、『メイド・イン・ジャパン』のブランドが効く」と見る向きもあるそうです。

 

当事者の皆様のご苦労は大変なものだとお察ししますが、本件は、「ブランド価値とは何か」を理解する上で、とても大切なことを教えてくれていると思います。

会社の場合は自社ブランド、個人の場合は自分ブランドをしっかり確立するには、大変な手間と労力がかかります。だからこそ時間をかけてじっくり確立したいものですね。