間違った「リスクマネジメント」が生み出す、現在の閉塞状況


こちらのブログでも書きましたが、10/21-22に行われた日本経済新聞主催「第15回 世界経営者会議」で、堀場製作所の堀場雅夫最高顧問が話された次の言葉を、最近よく考えています。

「日本企業の問題は?」という質問に対して….。リスクマネジメントという言葉がある。本来の意味は、リスクを取る際に損害を最小化する方策を採ること。しかし今の日本ではリスクを取らないことになってしまっている。だから日本が元気がない。

 

企業にとって「リスクを避ける」ことはある程度は必要なことです。しかし色々な方々とお話しすると、「あらゆるリスクを避け続けている」ことが、新たな価値をなかなか生み出せないこの閉塞状況を生み出しているように実感しています。

戦略や成功体験には、必ず賞味期限があります。そしてこの賞味期限は、変化が激しい現代はますます短くなっています。

まさに過去の戦略や成功体験を変えずに、リスクを避け続け、現状維持した結果が、バブル崩壊後の「失われた20年」を生み出したのではないでしょうか?

 

堀場最高顧問がおっしゃるように、「リスクを避ける」のではなく、「正しいリスクを取り、損害を最小化する方策を採る」という、本来のリスクマネジメントが必要なのではないか、と思う今日この頃です。