大木さんが「お客さんの言いなりvsお客さんの言うことをきかない、どっち?」というエントリーを書かれています。なるほどと思いました。
「お客さんの言うことなんて聞かないよ」
「当社は、お客さんが言うことは絶対なんです」
大木さんが紹介されていた例は、一見正反対に見えますが、お客さんに提供する価値をしっかりと考えている点は共通しています。
お客さんに提供する価値を深く考えずに、自分勝手に作っていたり、お客さんの言うことを鵜呑みにしていることがいけないのですね。
本日2013/5/10の日本経済新聞「春秋」でも、同じことが書かれていました。
東大阪には会社の看板と実際に作っているものが違うことが多いそうです。たとえばフセラシ社。螺子(ラシ)とはネジのこと。しかしこの会社は世界に7つの大工場を持ち、この会社の部品がないとスマホもハイブリッド車も作れません。
「春秋」はこのように締め括っています。
—(以下、引用)—
なぜ社名と仕事が異なるのか?東大阪の職人がよく口にする言葉が「どないかします」である。こんな部品をつくれるかと聞かれれば、決して無理とは言わない。次々と大企業の要望に応えていくうち、いつのまにか「本業」からずれていった。偽りの看板は進化の証しでもある。さて、大企業の方は進化しているのだろうか。
—(以上、引用)—-
お客さんは無理難題を言うものですし、その高い要望に応え続けるのは、本当に大変ですが、このおかげで生物が環境に適応して進化するように、企業も進化するということは、実感します。