2012/2/16の日本経済新聞・夕刊で、東京大学名誉教授和田昭允さんが下記のコラム(「あすへの話題 価値生産マシン」)を書かれていました。
—(以下、引用)—
われわれ人間は、一体何のために生まれてきたのか? どうしたら“有意義な一生を送った”の満足感は得られるか?
(中略)
そもそもそのドライバーの私たち自身が価値生産マシンなのだ。そこでの人の意欲や情熱はエネルギー成分である。みんながそのエネルギーを持って、この世に価値を積むために生まれたと思いたい。
社会の最重要単位である「家庭」の価値を高めるために、専業主婦も頑張っている。私も自分勝手に「日本と世界に何らかの価値を残すために生まれてきた」と誇大妄想して、使命感に背中を押させる。
(中略)
その中にあって日本も負けてはいられない。日本文明、最先端科学技術、そして“和のこころ”を併せ「人類社会が持つべき価値」を世界に訴えよう。そのうえで、価値生産大国として世界を引っ張りたいものだ。
—(以上、引用)—
「私たちは価値生産マシン」という考え方、いいですね。
その価値を決めるのは、自分でもあり、他人でもあります。
まず、自分自身が価値がある、と思うことが出発点です。
しかしそれだけでなく、他人に何らかの価値を提供して、初めて価値が生まれるのだと思います。
当ブログや拙著で何回かご紹介している「バリュープロポジション」という考え方も、まさに顧客に対して自分だけ価値を生み出すためのフレームワークです。
「私の仕事は、誰にとって、どんな価値を生んでいるのか?」
「今、この瞬間やっていることは、どんな価値があるのか?」
いつも考えるようにすると、いいのかもしれませんね。
こちらに書きましたように、休むことも価値を生んでいます。そこまで意識できるといいですね。