類人猿から人類が枝分かれしたのは、500万年ほど前、アフリカだと言われています。
当時、私たち人類の祖先は、森林の樹上で豊富な食料に恵まれて生活していました。しかし環境が激変して食料が減った時、快適だった樹上から下りて、勇気を持ってサバンナで直立二足歩行を始め、自由になった前肢を手として使い始めたことで、人類として進化を始めた、という説があります。(*注)
一方でリスクを取らなかった類人猿は、当時と同じ姿で森林の樹の上で暮らしています。しかしその森林は少なくなり、生活圏は狭まっています。
あえてリスクを取り、未知の世界に踏み出し、未来を築いていく。
この大切さは、現代でも変わりません。
たとえば企業はともすると、自社が得意な製品にこだわってしまう傾向があります。
しかし現在販売中の製品やサービスは、かつてお客様の課題を解決するために開発されたものです。お客様は常に変化しており、かつてのお客様の課題は変わっているかもしれません。
もし現在私たちが得意としている製品が「過去の栄光」になっているのであれば、新しい課題に挑戦することが必要です。
もちろん、挑戦しないことも選択の一つではあります。
ただ長い目で見ると、樹上で生活している類人猿の生活圏が狭まったのと同じ事が起こるかもしれません。
常に新しいことに挑戦することで、私たちの未来が開けるのだと思います。
(*注:人類の誕生については、他にも色々な説があるようです)