グローバル企業の神話 ー 日本企業のグローバル化が急速に始まっている


2012/05/29の日本経済新聞のコラム「一目均衡 グローバル企業の神話」で、日本発のグローバル企業として一般にイメージされる自動車や電機といった組み立て系製造業は古いイメージであり、実際にはもっと多様な企業がグローバルで活躍していることが紹介されています。

 

神話1「お役所体質を引きずる旧公営企業は世界に出て行くと失敗する」

旧日本専売公社(日本たばこ産業)は、総額3兆円の大型買収を実行しています。販売本数の国別トップは日本でなくロシアですし、「キャメル」など世界に通用するブランドも手に入れました。スーダンのたばこ会社やベルギーの手巻きたばこ会社も手に入れました。NTTも南ア企業を買収、フランスでは旧水道後者がグローバル企業に脱皮しています。

 

神話2「設備集約型の素材産業は簡単にグローバル化できない」

新日本製鉄はインドやメキシコに自動車向け鋼板の拠点を整備しており世界展開を加速しています。化学や繊維も世界進出を狙っています。そう言えば私の友人の何名かも、アジアにプラント建設のため長期出張中です。

 

神話3「内需産業というカテゴリーが存在する」

流通や食品、建設といった内需産業も、ファーストリテイリングのように海外志向を鮮明にいています。記事では「産業全体が国内に閉じるケースは例外的になるのではないか。「内需/外需産業」の2分法が意味を失う。そんな時代がすぐそこまで来ている」としています。

 

記事を拝読して、日本で今、あらゆる業界で急速に企業のグローバル化が始まっている、という印象を受けました。