「耳の痛い声ほど、組織にとって有益な場合が多いのです」


表題は、日経ビジネス2012.6.25号のインタビュー記事「有訓無訓 痛い話ほど真摯に聞け 組織活性の貴重なヒント」で協和発酵キリンの松田譲相談役が語っておられる言葉です。

自分をふり返っても、確かにその時は「耳が痛い」と感じた話でも、それを無視せずに真剣に考えて対応すると良くなることが多いように思います。

記事では以下のように続いています。

—(以下、引用)—

ただし、単に彼らの声に耳を傾ければいいわけではありません。大事なのは、彼らと意見を戦わせられるだけの論理を持っていることです。….常に考え、それを的確に説明できるようにしておかなければなりません。

—(以上、引用)—

「正」という意見に、「反」という意見をぶつけて、「合」という新しい価値を生み出す。

ここでは異なる立場同士で異なる意見を戦わせる、「正反合」の大切さを述べています。

 

グローバルなコミュニティでは、この方法で議論をしていく方法が一般的であるように思います。

お互いに耳の痛い声を尊重する一方で、言うべき事は言い、現実に則って新しい解決方法を探すことが、今は求められているのでしょう。