「先方との間で必ず誤解はある」という考え方


2012/02/27の日本経済新聞の記事「私の課長時代 アステラス製薬会長野木森雅郁氏(下)世界販売、対話不足を痛感」で、アステラス製薬・野木森雅郁会長が課長だった時の話が書かれています。

手探りで試行錯誤しながら世界販売を手がけていた頃の話です。

—(以下、引用)—

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外国人との話し合いでは常に誤解があることを前提に考え、かつ備える必要があることを知りました。日本側が「互いに理解し合っている」と思っていた事柄で、問題が突然起きることも多かったからです。

私が社長になってから海外企業の買収交渉などに臨む際は「先方との間で必ず誤解はある。とにかく細かく確認や修正をしよう」との考えに基づき、可能な限り対話を重ねて実績につなげました。若いころの教訓が生きたと思っています。

—(以上、引用)—

この「先方との間で必ず誤解はある。とにかく細かく確認や修正をしよう」は、海外とコミュニケーションする上で必要な考え方だと思います。

海外とコミュニケーションする上でうまくいかないケースはとても多いのですが、多くの場合、この「基本的な部分で誤解がある」ことが原因ではないでしょうか?

相手が海外にいると、実際に頻繁に会うことは難しいのですが、会える時はできる限りじっくり話し合う時間を持つようにしてお互いの信頼感を高める一方、メールだけでなく電話会議などを使ってマメにコミュニケーションを取り、お互いの誤解を最小限にしていく努力が必要である、と記事を読んで改めて思いました。

 

しかし、これは海外コミュニケーションだけではなく、私たちの日々のコミュニケーションでも全く同様かもしれませんね。