「困っているんですよ。どうすればいいですか?」
というお話しをいただくことがあります。しかし、
「何に困っていて、どうしたいのですか?」
とお尋ねしても、「いや、色々なことで困っていて、あれもあってこれもあって…..。どうしたいかと言われてもなぁ….」
なかなか大変そうです。しかし何となく、おっしゃっているご本人が他人ごとと考えているようにも感じます。
「どうあるべきで、そのあるべき状態に対して今の状況はどうなっているか、考えてみると、いいかもしれませんよ。その差を考えると解決の糸口がわかるかもしれません」
ただ、なかなか整理が難しそうです。
何が問題なのかがわかっていないと、困っている状況から抜け出すのはなかなか難しいかもしれませんね。
自分で説明できない問題は、絶対に解決できません。
自分で説明できるようになると、問題は解決に近づきます。
あとはどう解決すればよいかを考えればよいからです。
私たちは子どもの頃から、与えられた問題を解く訓練をたくさんやってきました。
しかし今必要なのは、問題を設定することです。
「今、自分が解決しなければならない問題は、具体的に何なのか?」
いかに問題を設定するかを考える力が問われているように思います。