路上の営業活動に、迷惑営業電話。でもこれって、もしかしたら成果が上がるのだろうか?


昨日の夕方、会社のオフィスを出てしばらく歩いていたところ、見知らぬ若い男性から声をかけられました。

「こんにちは!失礼します!」

突然のことで私は「はい。何でしょう?」と答えながら、「道にでも迷ったのだろうか?それにしてはそんな素振りもないなぁ」と思っていました。

するとその若い男性は、首からさげたネームプレートを両手で抱えて前に出しながら、元気よく話し始めました。

「私、■■■■■株式会社の○○○○です!こうして皆様にっ、営業活動をさせていただいております!」

その会社名は、勤務時間中に不動産の営業活動でよく「今、御社の1Fにいるのですが、ご説明をさせて下さい」と電話をいただく会社の名前でした。

その若い営業の方は好青年でしたが、私は「すいません。営業活動はお断りしているので….」と、失礼させていただきました。

 

仕事中によく営業活動の電話をいただくのですが、いつも「すいません、勤務時間中ですし営業活動はお断りしておりますので、切らせていただきます」と断った上で、電話を切らせていただいています。

しかしこのように路上で営業活動を受けたのは初めてです。

 

このようなことを経験すると、ついマーケティング的な観点で考えてしまいます。

・このアプローチは顧客のニーズが把握できていない
・だから、ターゲット顧客も定義していない(定義は「日本IBM社員」だけ)
・だから、人海戦術のローラー作戦で、しらみつぶしに顧客にアタックする
・しかし、相手の都合も考えずに片っ端からアタックするので迷惑がられる
・その結果、企業のブランド価値もますます低下する(私自身、この「■■■■■株式会社」と聞いただけで、残念ですがちょっと嫌な感情が起こります)

ということで迷惑営業電話と同様、路上の営業活動も非常に非効率だと思うのです。

 

しかし、なぜこのような営業スタイルを続ける会社があるのでしょうか?

もしかしたら私が知らないだけで、このような営業活動は短期的に成果を上げられるものなのでしょうか?(顧客に嫌がられる、という点だけを考えても、長期的には成果は上がらない、と思うのですが)

どなたかご存じの方がおられましたら、教えていただければ幸いです。