今晩のNHKニュースを見ていたら、宮崎駿監督のインタビューが流れていました。
取材スタッフにふられたのでしょうか、アナウンサーが質問しにくそうに「宮崎さんは、今度の作品は遺作だというようなことをおっしゃっていましたが、どうなんでしょう?」と尋ねておられました。
宮崎さんは「私はいつも今回の作品は、これが最後だと思って作っています」と答えておられました。
私は10年ほど前に、私は「プロフェッショナルサンデーフォトグラファーへ!」というメルマガを発行していました。
この中の第33号で、以下のように書いたことがあります。
・今、自分が死んで、作品だけが残った。
・人々はその作品で自分という人間を評価することになる。
・その場合、自分は、ここでセレクションした作品のみで自分という人間を評価されて、納得できるのか?
「今、作っている作品は最後の作品かもしれない。だからベストを尽くす」という覚悟は、プロフェッショナルとしてあるべき姿勢だと思います。
このように思うと、「手抜き」という発想自体が消えてなくなります。
そしてそれは、映画や写真、あるいは本などの作品に限りません。
あらゆる仕事でも同様だと思います。
常に「これが最後」と思って、納得のいく「遺作」を作り続けていきたいものです。