日経メディカル・オンラインで、学会で講演する医師向けに、プレゼンの要諦が特集されています。
ビジネスのプレゼンは、学会発表と分野は異なりますが、「限られた時間で相手に伝えたいことを伝える」という観点では、本質的に同じです。
参考になりましたので、紹介させていただきます。
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「相手のニーズを理解した上で、自分独自の価値や視点を提供すべし」というのは、プレゼンの出発点。
相手を知らずに準備するプレゼンが、世の中にいかに多いことか。
さらに、異なる相手に資料を使い回して説明するのも、慎むべきでしょう。
通しの練習も、これをやった場合とやらない場合では、確かに成功率が違うことを実感します。
質疑応答で、質問内容に的確に答えられなくても、大筋を堂々と言ってしまえば、8~9割方は大丈夫というのも、まさにその通りですね。
「本質的な鋭い質問をされてしまったとしたら、それはプレゼンの準備が不十分だったということでしょうね」
….ううむ、これも確かにその通り。
気をつけたいと思います。
■「聴衆ウケする学会発表のコツ カギは情報の切り捨てにあり!」
「1枚のスライドの内容は、5~10秒で理解してもらえる情報量にとどめる」
一枚のチャートには、つい色々な情報を詰め込み勝ちです。
なぜ詰め込むかというと、恐らく「チャートに色々と語って欲しい」という不安感からですね。
でも、詰め込むほど、チャートは分りにくくなるのですよね。
例えば、スティーブ・ジョブスのプレゼンはいつも極めてシンプル。
彼の1枚のチャートはそれこそ3秒で理解できます。
しかしチャートのメッセージを洗練してシンプルな内容にするは、努力の積み重ねが必要です。
本当に必要な情報をどのように集めて、選ぶか。
それをいかに短く力強いメッセージで伝えるか。
本当に難しく、なかなかできないのですよね。いつも実感しています。
「関連するデータを全て示すのではなく、何を伝えたいのかを示すべき」
陥り勝ちな罠ですね。
私達は、データを示すことで満足し勝ちです。
本当に必要なのは、そのデータの意味を相手に伝えることです。
「3Dイメージ等で飾るのではなくシンプルに見せるべき。さらに、データの順番を変える等して、意味を持たせることを考える」という点も参考になりました。
ということで、成功するプレゼンの3つのキモは、
・相手のニーズの理解
・情報を切り捨てて、シンプルに
・データを示すだけでなく、その意味を伝える
さらにもうひとつ付け加えるとすれば、「相手に伝えたい」という情熱も、必要でしょう。
常に実践していきたいですね。