人々が交流するカフェは、新しいビジネスを生み出していく


2014/11/6の日本経済新聞夕刊の記事「個人経営カフェ 個性で勝負」で、個人経営のカフェが交流の場を生み出している様子が紹介されています。

—(以上、引用)—

 「コーヒー+α」を楽しんで――。個人経営のカフェが打ち出すイベントが人気を集めている。幼児向けの音楽教室を開いたり、ミシンを置いて裁縫ができるようにしたりと内容は様々だ。大手チェーンの出店競争やコンビニのコーヒー強化で、苦しい状況の店舗も少なくないが、地域住民が交流できる場所としてもアピールし、個性で活路を見いだしている。

—(以上、引用)—

 

この記事で紹介されているのは、

■「イダカフェ」(川崎市中原区)

子育て世代の教育熱心な母親が多い地域で、幼児が音楽に合わせて踊りや歌を楽しみ、音感や情操を養うリトミック教室を開催する等、地元の人が気軽に集える場作りをされています。

■「ミシンカフェ&ラウンジnico」(東京都世田谷区)

オーナーの中嶌さんからミシンの指導が受けられます。「カフェで開いている裁縫教室には主婦層が来てくれており、地元住民の交流の場にもなっている」

■その他

民家を改装した店舗で宿泊
果樹園が併設カフェ

記事では、「カフェには好みを同じくする人たちを結びつける魅力がある。人のつながりを築くことで個人カフェの文化を守っていきたい」というイダカフェ・三瓶さんの言葉が紹介されています。

 

歴史的に見ても、人々が交流する場であるカフェは、ビジネスが生まれる場となっています。

たとえば、17世紀に英国で生まれた保険市場ロイズも、そうです。

「コーヒーの歴史」(マーク・ペンダーグラスト著)では、こんな事例が紹介されています。

—(以下、p.40より引用)—

エドワード・ロイドの店は、もともと船員や商人に食事を出していた。ロイドは、客たちに保険を勧めるために店に出入りする保険業者向けに、定期的に「船舶一覧」を作成していた。これがロンドンの有名な保険会社ロイズ社の始まりである。

—(以上、引用)—-

いま、世の中はコーヒーブームですが、このような歴史の流れも踏まえて現代起こっていることを考えてみると、興味深いですね。