日経ビジネスオンラインに連載されていた宋文州さんの「傍目八目」は、今週の「最終回の言葉」で最終回になってしまいました。
中国と日本の双方の文化を深く理解され洞察に富んだ指摘は、とても得るところが多く、いつも拝読していました。
今回興味深かったのは、「現代になって、初めて日本と中国が対等な視線で相手を見るようになった」という指摘です。
確かにこれまでは、中国が圧倒的な力を持って周辺諸国に接していたり、近代になって日本が大東亜共栄圏構想でアジアをまとめようとしたりして、対等な関係にはありませんでした。
現代になって対等な関係で相手を見ることができつつあるのは、世界のフラット化によって、個人レベルで相手の国の人達がどのような人達なのかが見えるようになったことが大きいのではないかと思います。
このような時代、個人は果たすことが出来る役割は、ますます大きくなっているのではないでしょうか?
「個人の時代とは、個人としての誇りと純粋さが必要な時代です。」
と宋さんは書かれておられますが、これは肝に銘じたい言葉ですね。
何はともあれ、お疲れ様でした。