私はマーケティング戦略の講演をする際に、よく身近な商品を例に取り上げてお話しします。身近な商品に喩えるとわかりやすいので、お客様の理解が進むためです。
そんな私たちにとって身近な商品の一つが、家電商品です。
私は講演の題材を探すために、時々家電量販店の売り場に行きますが、「こんな商品が出たんだ」とか「こんな商品が売れているんだ」という驚きがあって、とても面白いですね。
先日行った赤坂見附にある家電量販店のあるフロアで、フロア売れ筋No.1の商品が、これでした。
10分で、うどん、そば、パスタなど、本格的生麺が出来上がるという、自動製麺機ですね。昨年7月5日に当ブログでご紹介した商品です。ブログから一部を引用します。
—(以下、引用)—
この製品開発を担当したのは、フィリップス日本法人に在籍する製品企画担当者です。
開発に先立ち、徹底した市場調査を実施。週1回以上麺を食べている人が全体の90%いる一方、自宅で手作りする人は3%しかいないことがわかりました。
そこで、「自動製麺機を提供すれば、新たなニーズを掘り起こし、97%に食べてもらえる」と考えました。そしてフィリップスのグローバルの製品開発部門と一緒に製品を開発しました。
—(以上、引用)—
新しいニーズを見つけ、解決策を創り出した商品ですが、ヒットしてるようですね。
他にも、これまで見かけることがなかった精米器がスペースを取って展示されていたりしています。最近、高級炊飯器が売れているので、精米したての米にこだわる顧客が増えているためのようです。
家電売場はビジネスパーソンにとってあまり馴染みが内場所かも知れませんが、ちょっと見てみると、意外と面白い発見がたくさんあります。