海外の仕事を通じて、全く異なる文化に触れるのは楽しいことですね。
私も新入社員の頃は色々な新鮮な体験をしました。そのような体験の一つをご紹介します。5月頃、こちらのコメントに書いたものですが、もう少し詳しく書きます。
社会人2年目の春、ある製品のテストで米国に1ヶ月出張しました。この製品は世界の主要言語をサポートしていたので、世界の各国からテスト担当者が集まりました。
約10ヶ国から様々な人種が集まったのでとても賑やかでした。昼食や夕食の時は、いつもみんなで連れ立って食事に出かけたり、休日は一緒に遊びに出かけたりしました。
ある日、ドイツ人・韓国人と3人で、有給休暇の繰越制度が自分の国でどうなっているかについて議論になりました。その場にイタリア人がいたので、3人で「イタリアではどうなっているのか?」と訊いてみました。
イタリア人の彼は「有給休暇の繰越? 何だ、それ? もし有給休暇が全部取れなかったら、ってどういう意味だ?」と真顔で尋ねてきました。
実際にイタリアに有給休暇の繰越制度があるかどうかは分かりませんが、「休暇が消化できない」という発想自体がないようです。 「世界には全く違う価値観を持つ人達がいる」ということを知った、貴重な経験になりました。
どちらの考えがよい・悪い、という問題ではないと思います。
世の中には多様な考え方を持ち、その考えが正しいと信じている人達がいる、我々はその人達の考え方を尊重し、多様性があることを前提にモノゴトを考えていかなければならない、ということなのではないでしょうか?
世界がフラット化した現在、グローバルレベルのオープンな協業が加速しています。このような視点はますます重要であると思います。
関連リンク:国民性ジョーク