昨日に引き続き、日本経済新聞連載の江崎玲於奈さん「私の履歴書」です。
昨日(2007/1/16)の記事も、参考になる内容でした。以下、引用します。
—(以下、引用)—
四八年、トランジスタ誕生のニュースを聞いて、私はいち早く真空管の研究を離れ、将来性に富む半導体研究に移った。新しい研究分野を開拓すれば、二流の研究者でも一流の論文が書ける。企業においても二流の経営者が生きるには、新分野開拓が好ましい。限られた市場のシェアの争奪戦では、敗者なくして勝者はあり得ないが、拡大する新分野では、参加者すべてが勝者になり得るのである。
—(以下、引用)—
つまり、
- まだ誰も参入していない新分野は競合が少ない。参入するのが早い者ほど有利。
- 成熟した市場で誰かが勝つと誰かの成果を奪ってしまうゼロサムの世界ではなく、急速に拡大している世界なので、協業しあうことがお互いに有利に働く
ということで、研究者にとって新分野開拓は、マーケッターにとっての新市場開拓と似通っている部分があると思います。