最近、温暖化が進んでいることを示す様々な調査結果が相次いでNASAから発表されています。
例えば、「NASA、南極で大規模な積雪の融解を発見・総面積は米カリフォルニア州に匹敵」という記事。NASAのジェット推進研究所とコロラド大学の共同研究の結果として、温暖化の影響で南極で大規模な積雪の融解が起こっていることを伝えています。
「温暖化が進行する地球」という記事。NASAのゴダード宇宙研究所が1951年から1980年の地表温度の平均値に対する乖離値を示した温度マップを発表しています。これを見ると、どの地域で温暖化が進んでいるのかがよく分かります。
1880年以降の全地球レベルの地表温度のグラフもあります。1980年代以降急激に伸びています。
なぜ、石油が活発に使われ始めた20世紀中頃からではなく1980年代からなのか、という問題ですが、これは地球が二酸化炭素等の温室化現象の原因が増加してから、実際にその影響が出るまでのタイムラグがあるからかもしれません。
私は地球温暖化の専門家ではありませんので、素人の意見ですが….。
この仮説が正しいとすれば、温暖化対策を打ってから効果が出るまでの間も、同様に数十年の期間がかかるということですので、出来るだけ早め早めに対策を打っていく必要があります。
一方で、世の中を見ると、最近、温暖化ビジネスがいたるところで始まっているように思います。
NASAや大学研究機関等のインフルエンサーにより啓蒙活動を行い、人々の認識を変えていくことで、多くの企業が温暖化ビジネスに参入しやすくなり、この結果、地球の温暖化を食い止めるパワーも大きくなります。
地球規模で壮大にマーケティング手法を活用して進めているように見えます。
一方で今後の問題点は、「温暖化ビジネス」を記号として消費し尽さないことだと思います。(分かりやすく言うと、人々が温暖化対策というものに「飽きてしまわない」ようにする、ということです)
マーケティング手法では、ともすれば飽きやすい消費者に対して常に新しい価値観を提供し続ける必要があります。数十年間という期間での根気が要る対策が必要な温暖化対策では、これが大きな障害になる可能性があります。
現時点では多くの人達が地球温暖化に対する危機感を持ち始めていますが、新しい視点を提供し続け、常に人々が危機感を持ち続けられるかが、長期的な課題なのではないでしょうか?