企画書は人格


仕事柄、様々な企画書を沢山見る機会があります。

前職の日本IBM社員時代は、マーケティング専門職のプロフェッショナル認定試験で、認定審査担当をしていました。この時は、各事業部のマーケティング戦略担当者が作った企画書のプレゼンをレビューしました。

事業戦略担当の時は、IBMの様々な事業部の事業戦略をまとめた企画書を徹底的に読み込み、one IBMとしてどのようなシナジーを生み出すかを考えたり、人材育成戦略にどのように展開するかを考えました。

会社員をやめて独立した現在は、クライアント様企業が作成したマーケティング戦略をどのようによりよくしていくかを、一緒に考えています。

 

このようなことをしていて実感するのは、企画書には人格が映し出されるということです。

たとえば、

・「コレを絶対やりたい!」という熱いパッションが感じられる企画書。
・現場目線を徹底して作られた企画書。
・周到に本質を考え抜き、シンプル骨太なコンセプトがまとまった企画書。
・顧客や社員への愛情が感じられる企画書。

…という企画書もあれば…。

・顧客目線がまったく欠落している企画書。
・膨大な時間をかけたものの、過剰な根回しの結果、狙いが絞れていない企画書。
・どこかで見たようなことしか書いておらず、自分の頭で考えた形跡が見えない企画書。
・何をやりたいのか、何を目指すのか、よくわからない企画書。
・思いつきで相互の脈絡がない企画書。

…という企画書もあります。

 

頭の中で考えた末の結果が、企画書です。
その人のビジネススキルと思考のクセが反映されているのが、企画書です。

企画書を見れば、その人の人格と能力が、かなりの程度、見えてきます。

たかが企画書ですが、されど企画書。

怖いですね。

 

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