12月19日開催、第37回「朝カフェ」は、村田早耶香さんの「カンボジアの子ども達の笑顔のために ~カンブリア宮殿、NHKで話題の社会起業家が語る~」10年間の継続した行動力が素晴らしいです! #asacafestudy


昨日2012/12/19の朝カフェは、NPOかものはしプロジェクト代表・村田早耶香さんの「カンボジアの子ども達の笑顔のために ~カンブリア宮殿、NHKで話題の社会起業家が語る~」でした。

大木さん永井千佳さんもブログで書かれていますが、圧巻の素晴らしいご講演でした。

 

村田さんは大学2年生の時、タイの女の子の話を聞きました。

この子は両親がいませんでした。12歳の時、自分が働いて兄弟を養うため働き始めます。14歳にもっといい働きがあると聞き、行ってみたら売春宿でした。20歳でAIDSで死亡しました。

死ぬときに「もっと勉強したかった」と言い残した彼女が売られた金額は1万円。村田さんと大学生で1歳しか違いませんでした。この話を聞いたときに、村田さんが着ていたワンピースも1万円。生まれた境遇が違っただけです。

これが村田さんの原体験でした。

 

私が凄いと思ったのは、この原体験をそのままに終わらせなかったこと。

村田さんが調べてみたら、こういう人が毎年200万人新たに被害にあっていることが分かりました。児童買春は「最悪の形態の児童労働」と言われています。子供達の自尊心も奪われますし、命も奪われます。仮に普通の生活に戻っても差別されます。

悲惨なのは、逃げ出して警察に助けを求めても、裏で警察が売春宿につながっていて、売春宿に戻され、見せしめで指を切り落とされたりすること。

村田さんが「本当にこんなにひどいことが行われているか」を確認するために、バイトで15万円を貯めて、NGOに現地に連れて行ってもらったところ、現実はもっとひどかったそうです。

特にカンボジアの状況が最悪。ポルポト政権で全国民900万人中約200万人が虐殺され、知識層がなくなり、国をリードできる人材がいない状況で、以前は3人に1人が貧困層でした。この貧困層から生み出される子供達が、このような状況に追いやられているのです。

 

村田さんはまずできることから始めました。この状況を調べて、学校の授業で「授業ジャック」と称して、「10分だけ時間を下さい」と発表したりしました。

2001年11月、横浜で政府間の会議があることを知りました。日本の若者の参加を募集していたので、選挙で選んでもらい日本の若者の意見をまとめて参加。この時は4ヶ月間、毎日睡眠時間2時間程度で頑張ったそうです。しかし会議でお願いしただけではダメで、自ら行動し続けないと変わらないことがよく分かりました。

しかも恥ずかしいことに、日本はアジア最大の加害者を出している国でした。最大の加害国にも関わらず支援は遅れており、気がついた人がやらないと子供が助からない状況です。

ということで、一人で1年活動を続けているうちに偶然仲間と出会い、ボランティアではなく事業として継続した活動にするために団体「
かものはしプロジェクト」を立ち上げ、10年間一緒に活動を続けておられます。

 

この活動を10年間続けて、結果は出始めています。

そしてその経験を、今度はインドやバングラデシュにも展開しようとされています。

 

この活動を継続するには支援が必要です。

かものはしプロジェクトでは、様々な形で支援を受け付けています。→リンク

「このように若い方々が頑張っているのに、大人の私たちが何もしない訳にはいかない」と考え、私も個人会員に申し込ませていただきました。

 

原体験を原体験に終わらせず、実際に出来ることから行動し、様々な壁にぶつかっても諦めずに10年間継続する。そして結果を出す。

非常に困難な課題にも関わらずに、このように継続して取り組まれたことに、心から敬服致します。

今の日本に最も欠けているのは、この「行動力」「継続力」だと思います。

もっとより多くの皆様に、この活動を知っていただきたいなぁ、と思いました。

ご講演いただいた村田さん、サポートして下さった島袋さん、ご紹介下さったインフォテリアの平野さんに感謝です。私自身もとても元気をいただきました。

 

Twitterのまとめも掲載させていただきます。Togetterのアクセス数が凄いことになっています。

 

次回、2013年1月16日の朝カフェは、私・永井が担当させていただきます。

何回かお話ししている「ビジネスパーソンの出版戦略」について、最新情報も取り入れてお話しさせていただく予定です。年が明けましたらまたご案内をさせていただきます。

引き続き、よろしくお願いいたします。