原田泳幸氏インタビューから学べる、自社の強みと顧客価値の徹底追求


President Onlineで、こんな記事を読みました。

ベネッセホールディングス会長兼社長 原田泳幸「疫病神批判に答えよう」

勇気があるタイトルですが、読み応えがある良記事でもありました。引用しながら、考えたことをまとめたいと思います。

—(以下、引用)—

私が常に考えてきたのは、お客さまのこと。「顧客は何を求めているのか」「顧客のためにヒト・モノ・カネをどれだけ戦略的に使っているか」。これは普遍的です。

目的は顧客価値の向上です。商品の価値には、有形と無形のものがある。いまは有形の価値ではなく、無形の価値を高めているところが勝っている。レストランビジネスでも、ハンバーガーそのものより、利便性やスピード、つまり無形の価値が重要です。

ベ ネッセの価値も、実は教材の内容そのものにはありません。教材はどこにでもある。価値を生み出しているのは赤ペン先生や教材の編集者など学びへと導くノウ ハウを持つ「人」です。そういう無形の価値をどうつくるか。もっというと、情緒的・精神的価値をどうつくるか。それはずっと変わりません。

—(以上、引用)—

原田さんはこのインタビューで、

マクドナルドの強み… 利便性とスピード

ベネッセの強み… 学びへと導くノウハウを持つ「人」

と述べておられます。

私も、「まず自社の強みを徹底的に考えましょう。そしてその強みを必要とするお客様は誰か、そのお客様は何を必要としているか、お客様が自社を選ぶためにはどうすればよいかを考え、愚直に実行しながら学びましょう」とご提唱しています。

原田さんも、お客様にとって価値がある自社の強みをキチンと見極めた上で、戦略を立てておられます。

そしてこの強みをより活かすために、マクドナルドでは「メイド・フォー・ユー」というシステムを導入されましたし、現在ベネッセでは直接の顧客接点「エリアベネッセ」を全国500カ所を目標に展開しようとされています。

戦略を実行し、実行しながら学んで、実行の質を上げています。

特に、「実行しながら学ぶ」ことが大切です。戦略は賞味期限があります。実行して学ぶのは、その賞味期限をチェックすることも目的です。

恐らく「メイド・フォー・ユー」は現時点で賞味期限が切れた施策になっていますし、「エリアベネッセ」も長期的に見るとどこかの時点で賞味期限は切れます。だから「実行しながら学ぶ」ことが必要なのですね。

私にとって、学べるところがとても多い記事でした。

ちょっと長くなったので、続きは明日のブログで。