「とりあえず企画を通してから考えよう」では成功しない


新たなビジネスを立ち上げる場合、まず企画から始まります。

そして多くの場合、企画を進めるためには、企画が承認されないと進められません。

そこでこう考えがちです。

「とりあえず企画を通してから考えよう」

しかしこの考え方では、成功の確率はグッと少なくなります。

 

建物を建築する場合を考えてみるとよくわかります。

最初に、どのような建物が必要なのか、依頼主と話し合います。そして要望を反映して建物を設計し、依頼主がOKを出せば、材料を調達し、建築していきます。

建築しながら適宜修正するのは至難の業です。たとえば部屋の壁を作っている段階で、建物に新たな部屋を作るということはできません。本当に新たな部屋を作るには、一旦作った部分を壊して、作り直しになります。工期も遅れますし、建物の強度設計上も問題が出てきます。つまり、工程の後になればなるほど、修正のコストがかかるのです。

不動産経営

だから最初の企画の段階で、あらゆることを考え抜く必要があるのです。

たとえば先の例で新たな部屋を作る場合、最初の企画の段階であれば、全体の間取りを調整することは容易です。

 

企画を通すのは大変なので、私たちは「とりあえず企画を通してから考えよう」という誘惑に負けがちです。しかし、企画が正否を握ることも多いのです。時間が許す限り、企画は考え抜きたいものです。